「なんとなく得しそう」「投資の勉強になるって聞いたし」
かつての私も、そんな漠然とした理由で持株会を始めました。投資は余裕資金で行うのが鉄則。当時の私にはまとまった資金がなかったので、毎月1,000円、ボーナス時には2,000円と少額からコツコツ積み立てることにしたのです。
15年以上が経ち、持株会を通して様々なことを学びました。本記事では、その経験から得た持株会のメリット・デメリット、そして現在私が考える資産形成におけるNISAの重要性についてお伝えしたいと思います。
Contents
持株会で学んだ「企業の成長と株価」のリアル
持株会に入ってまず実感したのは、会社の業績と株価の密接な関係です。
- 会社の業績が良ければ、株価は右肩上がりに上昇し、安い時に買った株が高値で売れることで大きな売却益が得られます。
- 逆に業績が上がらなければ、株価の値上がりによる利益は期待できません。さらに、自社の業績が悪化すれば給料が下がるだけでなく、保有している株の評価額も下がるというダブルパンチを食らう可能性もあります。
世の中の株主が、配当金と株価を重視する理由が身をもって分かりました。企業にとって、株主からの信頼を得て資金を調達し、事業を拡大していく上で、この2つが非常に重要な指標となるからです。
配当金ってどれくらいもらえるの?
持株会を通して得られる収入の一つに配当金があります。私の場合は3月と9月の年2回、会社から配当金が支払われていました。
例えば、1,000株保有していて、1株あたりの配当金が6円だったとしましょう。
配当金を受け取る際には、所得税と住民税で合計約20%が差し引かれます。
- 3月の税引後配当金:1,000株 × 6円 × (1 - 0.2) = 4,800円
- 年間の税引後配当金:4,800円 × 2回 = 9,600円
この場合ですと、仮に1,000株を保持していたとして年間9,600円の配当収入であり、10年間で合計96,000円の配当収入が見込まれます。
持株会の「お金の動き」と「メリット・デメリット」
私が加入していた持株会では、以下のようなお金の動きがありました。
- 拠出金:毎月1,000円が給料から天引きされ、株の購入に充てられます。
- 奨励金:会社から拠出金の10%が奨励金として支給され、これも株の購入に充当されます。これは持株会ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
- 配当金再投資:年2回の配当金も、税引き後の金額で自動的に株の購入に充てられます。
このような仕組みから、持株会には以下のようなメリットとデメリットがあると感じました。
メリット
- 少額から始められる: 私のように月1,000円からでも始められるため、投資のハードルが低い。
- 会社の奨励金: 会社からの追加資金(奨励金)は、利回りを上げる大きな要素になります。これは個人の投資では得られないメリットです。
- 給料天引きで自動積立: 強制的に積み立てられるため、意志の力に頼らず長期的な資産形成ができる。
デメリット
- 売却の自由度が低い: 持株会で購入した株は、会社によって売却のルールが定められており、すぐに現金化できない場合があります。売却時にも税金がかかります。
- 「卵を一つのカゴに盛るな」リスク: 投資先が自社株に集中するため、会社の業績が悪化した場合、給料と資産の両方にダメージを受ける集中投資リスクを抱えることになります。
今なら断然「新NISA」をおすすめする理由
私が持株会を始めた頃は、上場企業の株は1,000株単位でしか購入できませんでした。1株400円の会社であれば、最低でも40万円の種銭が必要だったのです。
種銭(たねせん)とは
種銭(たねせん)とは、投資や事業を始める際の元手となる資金のこと。文字通り「種の銭」、つまり、そこから増やしていくための最初の資金という意味合いで使われます。生活費とは別に、なくなっても困らない余剰資金から捻出することが推奨されます。
しかし、2018年10月からは、上場企業の株式が原則100株単位で購入できるようになり、1株400円の会社でも4万円から株を購入できるようになりました。そして、現代においてはさらに手軽で、かつ非課税で投資できる非常に強力な制度があります。
それが新NISAです。
楽天証券で始める新NISA:私が考える最強の資産形成術
私自身の経験から言えば、持株会も投資の基礎を学ぶ良い機会でしたが、現在の制度を最大限に活用するなら、断然新NISAをおすすめします。
新NISAの最大の魅力は、年間最大360万円、生涯で最大1,800万円までの投資で得た利益が非課税になる点です。これにより、売却益も配当金も税金がかからないため、効率的に資産を増やすことができます。さらに、いつでも好きな時に引き出しができる流動性の高さも魅力です。
そして、新NISAを始めるなら楽天証券のようなオンライン証券会社が非常に便利です。
- 手数料が安い: 従来の対面証券会社と比較して取引手数料が格段に安く、コストを抑えられます。
- 手軽に取引できる: インターネットを介した取引なので、自宅から好きな時間に売買が可能です。
- 口座開設が簡単: 2016年1月にマイナンバー制度が本格導入されてから、楽天証券ではマイナンバーカードを利用した口座開設の手続きが非常に簡略化されました。特に「スマホで本人確認」を利用すれば、マイナンバーカードと顔写真を撮影するだけで、オンライン上で本人確認が完結し、短期間で口座開設が可能です。
まとめ:持株会の経験を活かし、新NISAで未来を拓く
15年以上の持株会経験は、私に投資のリアルを教えてくれました。会社の成長と株価の関係、配当金の仕組み、そして集中投資のリスクなど、座学だけでは分からない貴重な学びを得ることができました。
しかし、もし今から投資を始めるなら、私は迷わず楽天証券で新NISAを活用することをおすすめします。奨励金というメリットがある持株会も魅力的ですが、非課税メリットが大きく、多様な投資先を選べる新NISAは、よりリスクを分散し、効率的に資産を増やしていくための強力なツールとなるでしょう。
あなたの投資ライフがより豊かになることを願っています。
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