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【実録】戸建てオール電化の電気代、住み替え前と比較してみた!賢い節約術も公開

運雄新記
「住み替えでオール電化の戸建てになったら、電気代ってどう変わるんだろう?」

「電気代を上手に節約する方法ってないのかな?」

住環境が変わると、光熱費も大きく変わることがありますよね。今回は、実際に戸建て(高断熱・高気密住宅)に住み替えてからの電気代を検証! 以前の住居での光熱費と比較しながら、リアルな変化と役立つ節約術をご紹介します。

この記事を読むとわかること

①高断熱・高気密住宅&オール電化の電気代の変化

②今日から実践できる電気代節約のヒント

データに関する信頼性

この記事でお伝えする電気代の変化については、過去に住宅メーカーが公開していたデータと比較検証を行いました。そのデータによると、高断熱・高気密住宅における月平均の電気代の目安が示されており、実際に住み替えてからの電気代も、その目安と概ね近い水準となっています。もちろん、季節や家族構成によって電気代は変動しますが、一定の信頼性がある情報として参考にしていただけるかと思います。

近年、電気代は社会情勢の影響を受け大きく変動しています。例えば、2022年にはエネルギー価格の高騰により、電気料金が顕著に上昇しました。その後、2023年からは国による電気料金の負担軽減策が導入され、電気代の補助が行われています。このような状況を踏まえながら、実際の電気代の変化を見ていきましょう。

表.オール電化の電気代の目安と実績(月平均/年間)

月平均(目安/実績) 年間(目安/実績) 備考
2018年カタログ値 約1万5千円 約19万円
2021年実績 カタログ値とほぼ同等 カタログ値とほぼ同等 ソーラーなし、オール電化(IHヒーター、エコキュート、照明、家電)、複数名世帯
2022年実績 前年比で大幅に増加 前年比で大幅に増加 エネルギー価格高騰の影響
2023年実績 2021年比でやや増加 2021年比でやや増加 国の電気料金軽減措置開始
2024年試算値 2023年とほぼ同程度 2023年とほぼ同程度 国の電気料金軽減措置継続

参考として、住み替え前に住んでいた築年数の古いマンション(2LDK)での光熱費の平均をご紹介します。年間で電気代が約6万円台、ガス代が約5万円台、灯油代が約2万円台、合計で約13万円台でした。住居の広さや設備、断熱性能などが大きく異なるため単純な比較は難しいですが、住環境の変化が光熱費に与える影響を感じていただけるかと思います。

住み替え前の住居(2LDK)の光熱費(年間平均)

電気代(約) ガス代(約) 灯油代(約) 合計(約)
平均 6万円台 5万円台 2万円台 13万円台

 

【今日からできる!】電気代を賢く節約するためのヒント

 

電気代の変動が大きい昨今ですが、日々の工夫で賢く節約することは可能です。私が実践している節電のヒントを5つご紹介します!

 

1. 高断熱・高気密性能を最大限に活かす

 

以前の住居では、夏は複数のエアコン、冬は暖房器具が必須でしたが、高断熱・高気密の住まいに引っ越してからは、冷暖房の使用頻度が減りました。特に冬場は、以前のように暖房器具に頼らなくても快適に過ごせるようになりました。高断熱・高気密な住宅を選ぶことは、長期的なエネルギー効率の向上に繋がり、節約効果が期待できます。

 

2. エアコンは上手に活用する

 

暑さや寒さを我慢することは健康にも良くありません。エアコンを使う際は、設定温度を適切に保ち、風向きを調整するなど、効率的な使い方を心がけましょう。一般的に、暖房よりも冷房の方が消費電力が少ない傾向があります。比較的過ごしやすい季節には、窓を開けて自然の風を取り入れるなど、エアコンの使用を控える工夫も大切です。

 

3. 省エネ家電への買い替えを検討する

 

家電製品の中でも、特に冷蔵庫は常に電力消費しているため、省エネ性能の高いものを選ぶことが重要です。また、冷蔵庫の中に物を詰め込みすぎると冷却効率が悪くなるため、適切な量を保つようにしましょう。一方、冷凍庫は隙間なく詰める方が効率が良いと言われています。

 

4. 給湯システムを見直す

 

オール電化の給湯システムは、一般的に夜間の電気料金が安い時間帯にお湯を沸かすように設定されています。さらに、数日間家を空ける際には、沸き上げを一時的に停止する設定を活用することで、無駄な電力消費を抑えることができます。

 

5. 照明の無駄をなくす

 

基本的なことですが、使わない部屋の電気はこまめに消す習慣をつけましょう。LED照明など、消費電力の少ない照明器具への切り替えも有効です。

 

【あとがき】将来を見据えたエネルギー対策

 

電気代の高騰や環境への意識の高まりから、戸建て住宅においては太陽光発電システムの導入も選択肢の一つとして考えるべきでしょう。初期費用はかかりますが、長期的に見ると電気代の削減や売電収入にも繋がる可能性があります。新築時に導入を検討することで、設置費用を抑えられる場合もあります。

より詳しい節電情報については、書籍などを参考にしてみるのも良いでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回の情報が、皆さんの電気代節約の一助となれば幸いです。

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