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積立NISAの開始時期でこんなに違う?あなたの投資実績を徹底解剖!

こんにちは、サラリーマン投資家の皆さん!

今回は、皆さんが運用されている新NISAについて、積立開始時期の違いがどれほど利回りに影響を与えるのか、具体的な実績を元に深掘りしていきたいと思います。

「いつ始めたら有利なの?」「どんな銘柄がいいの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際に運用されている方のデータを見ながら、一緒にその秘密を探っていきましょう!

あなたの投資実績:開始時期と利回りの関係

まずは、皆さんの貴重な投資実績をまとめた表をご覧ください。積立開始時期、投資対象および損益率(利回り)を比較してみましょう。

口座種別 積立開始日 投資対象 2025年6月時点 損益率(利回り)
特定口座 2022年1月 S&P500 34.72%
新NISA 2024年2月 S&P500 3.90%
旧NISA 2022年1月 オールカントリー 50.94%
新NISA 2024年1月 オールカントリー 6.91%
旧NISA 2022年1月 全米株式 52.43%
新NISA 2024年1月 全米株式 4.63%

表から読み解く、利回りの重要なポイント

この表を見て、皆さんはどのようなことに気づかれましたか?いくつか重要なポイントが見えてきますね。

  • 積立開始時期の重要性: 2022年から積立を開始した特定口座旧NISAの利回りが、2024年開始の新NISAと比較して顕著に高いことがわかります。特に、旧NISAから新NISAに切り替えた方々の利回りは、50%を超える高い水準を記録しています。これは、投資期間が長いほど複利の効果が大きくなるという、積立投資の基本的なメリットを如実に示しています。

  • 市場回復の恩恵: 2022年から2025年にかけて、特に米国株式市場は堅調に推移しました。2022年開始の投資は、この市場回復の恩恵を大きく受けることができたと言えるでしょう。

  • NISA制度の活用: 旧NISAから新NISAへ切り替えたケースでは、税制優遇を受けながら長期的な資産形成ができたことが高リターンにつながっています。非課税投資枠を最大限に活用することの重要性がわかりますね。

  • 投資対象による差: 今回のデータでは「S&P500」「全米株式」「オールカントリー」という異なる投資対象がありますが、市場全体の動きに連動するインデックスファンドが主であるため、開始時期のインパクトの方が大きい印象です。もちろん、個別の銘柄選択も重要ですが、長期投資においては時間の分散と市場全体の成長を享受することが大切だと再認識できます。

ダウ平均株価の推移と積立開始時期

次に、皆さんの積立開始時期におけるダウ平均株価の推移を見てみましょう。

2022年1月のダウ平均株価の推移: 2022年1月は、月初に36,585ドル前後で推移していましたが、月半ばにかけて下落傾向となり、1月18日には35,368ドル、1月27日には34,160ドル台まで値を下げました。その後、月末にかけてやや回復し、35,131ドルで終えています。この時期に積立を開始された方は、市場が調整局面に入るタイミングで投資を始めたことになります。しかし、その後の市場回復の恩恵を長く享受できたため、高い損益率につながっています。

2024年1月のダウ平均株価の推移: 2024年1月は、ダウ平均株価は比較的堅調に推移しました。月初は37,715ドル付近で始まり、月半ばにかけて一時的に調整する場面もありましたが、月末にかけて再び上昇し、38,150ドル付近で月を終えました。この時期は、市場がすでに高値圏にありながらも、さらなる上昇期待がある中で投資を開始したことになります。

2025年1月のダウ平均株価の推移: 2025年1月のダウ平均株価は、月を通して堅調に推移しました。 月初に約42,392ドルで始まったダウ平均は、米国の経済指標が市場予想を下回りインフレ警戒感が後退したことや大手銀行の好決算を受け、中旬にかけても上昇基調を維持しました。下旬には経済の底堅さを示す指標や米国長期金利の低下も加わり、ハイテク株を中心に買いが入り、月末には約44,544ドルで取引を終え、月間では約4.7%上昇しました。 これは、米国経済の好調さや企業の堅調な業績、インフレ懸念の後退が相まって、比較的力強く推移した月だったことを示しています。

『世界経済のネタ帳』より⇨https://ecodb.net/stock/dow.html

考察:

  • 2022年開始の優位性: 2022年1月に積立を開始された方々は、ダウ平均株価が一時的に下落する局面で投資を始めました。これは、いわゆる「安値で仕込む」形となり、その後の市場の回復期において大きな利益を得る要因となりました。長期的な視点で見れば、一時的な市場の調整局面で積立を開始できたことが、高いリターンにつながったと考えられます。

  • 2024年開始の動向: 2024年1月、2月に積立を開始された方々は、すでにダウ平均株価が高値圏にある状況で投資を始めています。このため、短期間での大幅な利回り上昇は、2022年開始のケースと比べて限定的になる傾向が見られます。しかし、これは市場の成長が続いている証拠でもあり、今後も継続的な積立を行うことで、長期的な資産形成が期待できます。

ドルコスト平均法が長期投資にもたらすメリット

今回の皆様の運用実績を見ても、積立投資が長期的な資産形成において非常に有効であることがお分かりいただけたかと思います。その積立投資の根幹にあるのが「ドルコスト平均法」の考え方です。

ドルコスト平均法とは、毎月一定額を継続して投資する方法です。株価が高い時には購入できる口数が少なくなり、株価が安い時には多くの口数を購入できるため、結果として平均購入単価を平準化(引き下げる)効果が期待できます。

例えば、皆さんの2022年1月開始の投資は、開始直後に市場が調整局面に入りました。しかし、その後も毎月一定額を積立てることで、市場が下落している期間には安値で多くの口数を買い増すことができ、その後の市場回復時に大きな恩恵を受けることができたと考えられます。もし一括投資をしていたら、下落局面で大きな含み損を抱え、不安に感じたかもしれません。

ドルコスト平均法の主なメリットは以下の通りです。

  1. 高値掴みのリスク軽減: 一括投資では、もし高値で一気に投資してしまった場合、その後の価格下落で大きな損失を抱えるリスクがあります。ドルコスト平均法なら、価格変動リスクを分散できます。
  2. 感情に左右されない投資: 「今は安いから多めに買おう」「もっと下がるかもしれないから待とう」といった感情的な判断を排除し、淡々と機械的に投資を継続できます。
  3. 手間がかからない: 一度設定すれば、自動で積立が実行されるため、日々の値動きを気にする必要がありません。忙しい方でも無理なく続けられます。
  4. 下落局面がチャンスに変わる: 市場が下落している時は、安値で多くの口数を仕込むチャンスとなります。長期的な視点で見れば、後の大きなリターンにつながる可能性が高まります。

特に、新NISAのような非課税期間が長期にわたる制度では、このドルコスト平均法のメリットが最大限に活かされます。市場の短期的な変動に一喜一憂せず、コツコツと積立てを継続することで、着実に資産を増やすことが期待できるのです。

これから新NISAを始めるあなたへ

今回のデータから、積立投資において「早く始めること」がいかに重要であるか、そして「ドルコスト平均法」がいかに有効な戦略であるかをお伝えできたかと思います。新NISAは非課税投資枠が拡充され、より多くの人が長期的な資産形成に取り組める素晴らしい制度です。

「もう遅いかな?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、投資に「遅すぎる」ということはありません。市場の動向を見ながら、無理のない範囲で継続していくことが成功への鍵です。

皆さんの新NISAでの資産形成が実り多きものとなるよう、心から応援しています!

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