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【宮城の味と神話に酔う】鹽竈神社に想いを馳せながら味わう「純米酒 浦霞」

🏮宮城を代表する名酒「純米酒 浦霞」

「純米酒 浦霞(うらかすみ)」は、米の旨味とやわらかな酸味が絶妙に調和した、上品で飲みやすい日本酒です。
華やかな香りとすっきりとした後味が特徴で、食中酒としても万能。日本酒初心者の方にもおすすめできる一本です。

宮城の地酒といえば?と聞かれたら、自信を持って「浦霞」と答えられる。そんな王道の存在です。

🏯由緒ある蔵元「株式会社 佐浦」

このお酒を造るのは、宮城県塩竈市にある老舗蔵元「株式会社 佐浦」。
享保9年(1724年)に創業し、陸奥国一之宮「鹽竈神社」の御神酒(ごしんしゅ)を醸してきた、由緒正しい酒蔵です。

📜「鹽竈神社の御神酒酒屋」としての誇りが、300年近く受け継がれている。
それが“浦霞”という名前に込められた伝統の重みです。

👉 株式会社 佐浦 公式サイト

⛩「鹽竈神社」と浦霞の深い縁

私(運雄新記)はこれまでに4度、鹽竈神社を訪れました。
境内を歩くたびに感じる「凛とした空気」と「心が洗われるような清々しさ」。
まさに“東北のパワースポット”という言葉がぴったりの場所です。

浦霞を口に含むと、不思議とその時の情景が蘇ってくるのです。
神聖な神社の記憶とともに味わう一杯は、ただの酒ではなく「心を整える時間」でもあります。

🌊鹽竈神社とは

宮城県塩竈市に鎮座する「鹽竈神社」は、1,200年以上の歴史を誇る陸奥国一之宮。
塩づくりの神・航海の神として、古くから東北の守護神として信仰を集めてきました。

主祭神は、

  • 塩土老翁神(しおつちのおじのかみ):製塩や安産の神・・・別宮拝殿

  • 武甕槌神(たけみかづちのかみ)経津主神(ふつぬしのかみ):国土平定の武神・・・左右宮拝殿

別宮は塩の神・安産の神として庶民の信仰を集めてきました。

別宮の別とはメインに対するサブやセカンドという2番目の意味ではなく、特別(スペシャル)な社と言う意味です。

武甕槌神(茨城県鹿島神宮主祭神)・経津主神(千葉県香取神宮主祭神)は共に高天の原随一の武の神として国譲りに登場し、国土平定の業をなした神です。
社伝によれば、東北地方を平定する役目を担った鹿島・香取の神を道案内されたのが鹽土老翁神の神であり、一説には神々は海路を亘り、七ヶ浜町花渕浜(現在の鼻節神社付近)からこの地に上陸されたと言われ、又鹽土老翁神はシャチに乗って海路を渡ってきたと言う伝えもあります。
やがて鹿島・香取の神は役目を果たし元の宮へ戻りましたが、鹽土老翁神は塩釜の地に残り、人々に製塩法を教えたとされています。塩釜の地名の起こりともなっております。
―志波彦神社 鹽竈神社ホームページより― 

伊達政宗公をはじめ、数多くの権力者にも篤く崇敬されてきた神社です。
塩釜という地名の由来も、この神が人々に塩の製法を伝えたことから来ています。

👉 鹽竈神社 公式サイト

🚗アクセスの豆知識

車で訪れる際は、東側の「第1駐車場」が最も便利です。
志波彦神社や博物館を巡ってから本殿へ向かうコースがおすすめ。
体力に自信のある方は、表参道の202段の石段を登ってみてください。
頂上に立つと、眼下に広がる松島湾の景色が疲れを癒してくれます。

🍶「浦霞」という名の由来

「浦霞」という美しい名は、鎌倉時代の歌人・源実朝が詠んだ和歌に由来します。

しほがまの浦の松風かすむなりや そしまかけて春や立つらん
(金槐和歌集)

この歌の情景、春霞に包まれる塩釜の浦の穏やかさ。
その“やさしい美しさ”を酒の味わいで表現したのが「浦霞」です。
ラベルに刻まれた文字にも、そんな風情が息づいています。

🛒「浦霞」を楽しむなら

今では全国どこでもネットで購入可能です。
まずは手軽な 720mL(四合瓶) から試してみるのがおすすめです。

 

🍶少し贅沢に「浦霞 禅」もおすすめ

「浦霞 禅」は、純米酒よりも香りが華やかで、深いコクと上品な甘みが楽しめる一本。
特別な日や贈り物にも最適です。

 

💬筆者の感想(運雄新記より)

「純米酒 浦霞」は、まるで“清らかな水に包まれたやさしい味”のよう。
すっきりとしていて酸味が控えめ、どんな料理にも寄り添ってくれます。

一方で「浦霞 禅」は、より深みがあり、鼻を抜けるフルーティーな香りが印象的。
日本酒に慣れてきた方には、ぜひ一度体験していただきたい上品な味わいです。

いずれも“飲むほどに心が落ち着く”お酒。
神社の静寂と、杜の都・宮城の空気を感じながら、一献傾けてみてはいかがでしょうか。

🏁あとがき

鹽竈神社の神聖な空気を思い浮かべながら、「浦霞」の一杯を味わってみてください。

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